バングラ・マサラダンス

ヨガとベリーダンスの練習用に売っているパンツを買っていただいた中年のお客様に、「ベリーダンスを始められたのですか?」と聞いてみたら、「ジムで、ベリーダンスとバングラ・マサラダンスを習っているの」とのこと。
「バングラ・マサラダンス」って、なんだ? そこで、「どんな踊りですか?」と聞いてみた。「インド舞踊。結婚式に踊るらしい」とのこと。ますます分からなくなった。
インドと音楽(特にロック)、ダンスに興味のない人には、もっと分からないと思いますが、かなり知っている筈の僕にとっても初めての単語でした。

「バングラミュージック」(パンジャビとも呼ばれいました)というのは、バングラデッシュの音楽のことではなく、「バングラ」とは、「腰を振る」というような意味で、イギリスでインド人が流行らせたインド風ロック音楽で、「バングラダンス」というのは、その音楽に合わせて腰を振りながら踊る踊りだということは知っています。
「マサラ」というのは、インドではスパイスの総称というか、混ぜ合わせたもののことです。レストランにカレーと一緒に「マサラ」というメニューがあります。例えば、チキンマサラ、マトンマサラ、、、、など。簡単に言うと、カレーからターメリックを減らしたものです。
音楽というかダンスで言う「マサラ」の定義が曖昧で、インド映画を「マサラムービー」とよんでいたこともあり、インド映画に挿入されているダンスと音楽のシーンのダンスを「マサラダンス」と言っていたこともあります。

昨今のDVDを観ていると、バングラミュージックでのダンスシーンがあります。そこでちょうど手元にあったインド映画のダンスシーンのみのDVDを観てもらうと、「そんなにセクシーじゃない。(確かに最近のバングラ風音楽のダンスシーンは、結構セクシーです)音楽に乗ってみんなで手を上げたり下げたりする踊り」だそうです。

そこでやっと分かったというか、思い出しました。
インドの北西・パンジャブ地方の民族ダンスにそういう踊りがありました。
そして、アフガニスタンで結婚式に出席した時にも、出席者が同じように踊っているのも見て、「酒も飲まずに良く踊っていられるな」と見ていたことがあります。

誰が名付けたのか知りませんが、良く分っていない人が名付けたのでしょう。
生地もデザインも分からない人が、「エスニックシャツ」とか「エスニックパンツ」と名付けるように。
ネットショップなどでこの手の言葉を見付けると、「もう少し勉強しろよ」と言いたくなります。
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オヤジたち

我が、「三鷹ちびっ子農園」は、名称には「ちびっ子」と付いていますが、実態はちびっ子は種蒔きや収穫をするぐらいで、畑仕事などは出来ないので、畑作りや手入れなどをするのは大人の仕事です。大人たちは、自分で美味しい野菜を作って食べる楽しみはもちろんのこと、ちびっ子たちの笑顔を見ることも楽しませてもらっています。

ちびっ子たちは、やることがない時にはみんなで遊んでいます。年齢も違うし、学校とは違う輪ができて、楽しいと思います。最初はあまり馴染めないちびっ子もいますが、そのうち一緒に遊ぶようになります。どうしてもダメな子も毎年何人かいるようですが、、、、。そういうちびっ子の親を親を見ていると何となく納得が行くような気もします。

子どもが小さい大人たちは、子どもの面倒を見るのに忙しく、畑仕事があまりできないので、主に働いているのは、小学生以上の子供がいる大人と、子どもが大きくなって来なくなったけど野菜作りの面白さに目覚めてしまった年長の男性(いわゆるオヤジ)です。女性もいることはいますが、野菜作りに興味があるのか分からない人多いです。

夏野菜は、主にナス、トマト、キュウリで、それぞれの手入れの仕方が少し違うので、作業を覚えてもらうつもりで、この3班に分けています。これらの他にトウモロコシ、ゴーヤ、枝豆、インゲンなども作っていますが、あまり世話をする必要はないので、班は作っていません。
子どもが小さいと、来るのが遅くなってしまうので、班の仕事はしないで、子どもと一緒に収穫ことだけしかしない親もいます。一度、「収穫祭」の時に、来賓の方から「ボランティアの皆様ご苦労さんです」と言われたことがあり、「そうか、俺たちボランティアなんだ」と自覚しました。

ここの60歳以上のオヤジ(長老)たちが面白い。
「この人は何でも積極的にやらない人」だと思うと、公務員とか大会社の「真面目な社員」だったりする。大会社に勤めていたけど、「変わった人」だと思っていたら、ネットに上司の悪口を書いて追い出されたりした人もいる。自営業の人たちはやっぱり積極的に意見を出したりもします。もちろん大会社に勤めていた人できっちりと組織論などを語ったりもします。とにかく、ここはグジャグジャな組織というか、全然ないのに等しいもので。決まっているのは会長、副会長、会計と夏野菜の班長だけ。夏野菜の班長といっても、「班長は若い人の方が良い」と言いながら、「院政」を引く人がいたり、班長に言わないで、作業をやっている若い人たちに長老たちが横からいろいろ口を出すので、あまり権威はないし、若い人たちはどうして良いか分からなくなります。班長に言うと喧嘩になるかもしれないという「大人の知恵」なのかもしれないです。

オヤジたちには地方出身で、子どもの頃に農業をしたことのある人たちと、都会生まれで、一切したことがない人たちがいます。前者の人たちは、昔からのやり方をしたがります。僕は後者ですが、後者のやる気のある人たちは、ここでの経験、本やネットから学ぼんで,せっかくやるのだから、ちびっ子がいるのだから、なるべく自然農法で、効率のよい農業をしたいと思っています。農業も変わってきているので、どうしてもここでギャップが生まれます。いい加減に長老たちが諦めてくれればよいのですが、意見をはっきり言って、同意をとることなく、勝手に動きます。それを気にしない人しか、ここでは残っていけないのかもしれないと最近は感じています。

「自分の理想の農業がしたい」と、自分で農園を借りて、土曜日は自分の農園に行き、日曜日にはちびっ子に来る人もいます。

歳をとると頭の柔軟性がなくなるのか、他人の意見を「もしかして、そうかもしれない」と、一度自分の頭に入れて、変えてみるとか、融合させてみる試みをしようともしないで、ただ陰で反発するか、しないとしても変えないことが多いような気がします。自分もこうならないようにしようと肝に銘じています。こんな長老たちを観察するのもここの楽しみの1つです。

農業の勉強にもなりますが、人生の勉強にもなります。

インド映画 続き

「日本で唯一のボリウッド情報誌・ナマステボリウッド」の編集長兼発行人のすぎたさんと次号の広告のことでメールのやり取りをしていた時に、このRobotという映画について僕の意見を書くと、「今度公開されるという、ボリウッドの、「R.One」は、お子様映画なので、本来のボリウッドではないし、『これがインド映画だ』と普通の日本人に思われることが心配だ」と同じ様に考えていたそうです。北のボリウッドと南のタミルは文化が同じインドでも文化も人種も少し違うので、映画も違うということインドに興味がない普通の日本人には理解されにくいと思います。

以前、インドに留学して、何年もインドに住んでいた友人とインド映画の話をした時に、彼が、「日本人は、小難しい映画だけを評価する傾向にある。インドで映画を見る人たちの圧倒的多数は、テレビもない人たちで、何日間か働いたお金を握りして映画館にやってきて、3時間ぐらいの間、日ごろの憂さを忘れて、ヒーローヒロインに感情移入する。だから、豪華な舞台、楽しい会話、スリルとアクション、恋愛、音楽シーンとハッピーエンドは欠かせない。そうでないとヒットしない」と言っていました。確かにそうです。昔、1年以上連続上映されていた大ヒット映画を観に行った時には、ヒーローの言葉を後ろの客が一緒にしゃべるがうるさかったです。

30年以上前に、良質の映画を上映する、岩波ホールで、サタジット・レイ監督作品をよく上映していました。僕も観に行きました、確かに、「良い映画です」が、インドでは、全然ヒットしなかったそうです。だって、自分の生活をお金を払ってまで映画館で観たくないですからね。でも、ほとんどの普通の日本人は、「ムトゥ」以前は、サタジット・レイしか知らなかったかもしれません。

これも30年以上前の話ですが、インドに行き、映画を見て、「これぞ映画だ」と思い、日本に帰ってから(この時に知り合いました)、「日本の人たちに見せたい」と思い運動している人いました。彼は単身インドに行き、いろいろ駆け回って交渉したのですが、条件が厳しく、とても個人では無理だったので、結局諦めてしました。
実は、彼と一緒の飛行機でインドに行って、何日間か行動を共にしたのですが、自称、「インテリ」は、サタジット・レイ評価しなかったのですが、普通のインドの人たちは、サタジット・レイの名前すら知らなかったです。

30年以上前から、コツコツ自宅でインドから自分で買ってきたVideoで上映をしていた他の友人もいます。今、彼女は、「インド映画評論家」として立派に仕事をしていて、日本で一般公開された映画のほとんど字幕を付けています。

インドで普通の人たちが観ている映画が、日本の普通の人たちに好奇心だけでなく、普通に評価される日はいつ来るのだろうか?

昨今の日本の若者が、ほんの短期間、通訳付きでインドの有名観光地に行き、野生動物園で、バスに乗って一回りしたぐらいのもので、「インドに行った」と偉そうに言っています。
インド映画を1作観ただけで、「インド映画って、、、」と、言って欲しくないです。

インド映画 Robot

今、タミル映画のこの映画が日本で一般公開されています。タイトルにはインド映画と書き、本文ではタミル映画と書いた理由は、お札に13の言語で金額が書かれていることからも分かるように、インドは多言語国家で、多少の差はあれ、それぞれの言語で映画が作られています。
近頃、「ボリウッド」と呼ばれているものは、インド政府が標準語にしたがっているヒンディ語の映画ことで、タミル映画は、同じインドの映画ではありますが、ボリウッド映画ではありません。
この映画の主演・ラジニ・カント(以前公開された「ムトク 踊るマハラジャ」でも主演でした)は、ボリウッドにも客演しますが、タミル映画のトップスターです。
当店のお客さまで、この映画をご覧になったお客様がお2人いて、お2人のご意見が違うので、面白かったです。
お一人は年配のお客さまで、ご年配で、古いタイプの映画がお好きなため、「CGが多いし、音楽は打ち込みが多いし、踊りもロボットみたいで、ストーリーも単純で、面白くない」とおっしゃっていました。
もうお一人は、以前スリランカやマレーシアに住んだことがあり、そこでよくインド映画を見たという方で、「これぞ、ラジニ主演のインド映画という感じで悪くなかったですよ」とおっしゃっていました。お2人のご意見を聞いて、俄然観なくてはいけないと思い、通常はお客様が視聴したい時以外は封を切らないのですが、その禁を破ってしまいました。
「分かりやすいストーリー、派手なアクションシーン、笑いとペーソス、歌と踊り」のインド映画の要素がしっかり入っていて、立派なインド映画でした。タミル(インドではとは言いません)では大ヒットしたと思います。
後者のお客さんが、「これは良い映画なので一度観てくださいよ。ロボットと同じShankarという監督の作品です」と言っていたタミル映画の「Indian」という映画もついでに観てみました。これは、タミルでラジニと人気を二分する演技派のカマル・ハッサンが主演で、上記のインド映画の要素もしっかり入っているが、社会派の映画でした。インドが独立すれば良い国になると信じて活動してきたのに、独立しても汚職や不正がはびこり、庶民の生活はちっとも良くならない現実にいら立ち、役人などを暗殺していく犯人の息子役でした。彼の演技力に感心するとともに、そこでロボット的なダンスとCGを使っていたのを観て、この監督がこの映画の監督として最適だったような気がしました。

先日、昼前のテレビの情報番組で、Robotが大ヒットしていると伝えていました。しかし、司会者たちが、馬鹿にしたようなコメントをしているのに頭に来ました。もし、アメリカなどの作品ならば、憧れたような眼をして、「カッコいいですね」なんていったような気がします。

1昨年だったと思いますが、インドを題材にした「SLUMDOG MILIONAIRE」という映画がオスカー賞を取りました。その時のインドの人たち感想は、「こういう映画はインド人監督で何度も撮られてきたが、その時は全然評価されなかったのに、イギリス人がこういう映画を作ると評価されるのはおかしい」というものでした。だた、同時にインド人のA R Rhamanという音楽監督が音楽賞を取ったことはもろ手を挙げて喜んでいました。僕としては、いつもの彼の音楽と比べてそれほど良いとは思いませんでした。ちなみにここに書いた3作品ともこの音楽監督です。
バカなコメントを聞いて、そんなことを思い出しました。

近いうちに、ボリウッドの大スターシャルク・カーン主演のRa,Oneという映画も一般公開されるそうです。これもRobotと同じようにCGを駆使したゲームから飛び出した敵役との戦いの映画です。ラジニもチラッと顔を見せます。

しかし、Robotのフライヤーにある「ワケわからんが面白い」だけのインド映画以外のまともな映画が日本でも一般公開され、日本でもインド映画が、「映画として」きちんと評価されるように願っています。
プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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