アラブのCD

以前、お客さまからのベリーダンス用のCDのご注文があり、いつも取引しているいくつかのアメリカのサイトでは発見できず、意地になってネットでいろいろ探していたら、アラブのサイトを見つけ、そこで探していたCDがありました。他にもいつも買っているアメリカのサイトと違ったものがかなりあって、面白そうだったので、試しにいろいろ注文してみました。
その業者は、多分あの辺で一番進んでいそうなレバノンあたりにあるのだろうと単純に思っていたのですが、1週間ほど前に届いた荷物の上に貼ってあった送り主の住所を見たら、なんとシリアのダマスカスからでした。
「マスコミの報道を見聞きする限り、かなり緊迫しているような気がしていたが、実際の国内はそれほどでもないのかもしれない」と思いました。後にソ連軍侵攻の糸口になるアフガニスタンでの最初のクーデターがあったその日に、カーブルにいましたが、当人たちが騒いでいるだけで、一般の人たちは、普通に生活していて、「今日は何があるか分からないから、太陽が落ちる前にホテルに帰り、それからは外に出ない方が良い」と友人に忠告され、少し緊張したぐらいでした。その友人と別れ、街のセンターに行き、戦車の上からアジ演説などの見物したりして、夕方にはホテルに帰りました。全てはその日の明方に終わっていた方いたようで、それから4.5日滞在しましたが、街に兵士が増えただけで、普通の生活でした。

昨日お客さまからアラブCDの注文を受け、今日(7月24日)、そこに発注しようとメールを開けると、「誠に残念ですが、7月26日に業務を中止します」というメールが来ていました。
2,3日前のテレビニュースでは、「大統領の片腕の義兄弟が殺された」とか、昨夜は「反政府軍が攻勢を強めている」との報道がありました。かの地で何かかが大きく動いてるのは感じました。
どうしようかか迷いましたが、あと2日あるし、逃げたり、地下に潜るとしても資金が必要だから、すこしそれの足しになるし、荷物もほんの少しだけ減るかもしれないと、先程発注してみました。
もちろん彼らがこの2日間は無事で、うちの注文を送ってくれること、このために逃げ遅れることがないことを願っています。

しかし、彼らが無事で、うちの注文品を持ち込もうとした時にポストがきちんと機能しているかの心配もある。シリアのポストだって、日本と同じようにポストを通してお金を送れる筈なので、少しは銀行のようにお金をプールしているので、襲われる心配だってある。
発注してから、いろいろ考えてしまったが、あまり考えて禿げてはいけないので、止めます。
とにかくネットでCDを発注しただけなのに、世界史の1ページにほんの少ーしだけ触れたような気がしました。

昔、アフガニスタンタンのカーブルから年老いた母親を含め家族6人でパキスタンのペシャワールに逃げて来て店をやっていた友人に会いに行きました。
朝から彼の店で商品選びをしていたら、数人の鉄砲を持ったアフガンの男たちがラピスを握りしめてやってきて、置いて行きました。昼過ぎに1人の陰気なイギリス人がやってきて、3時間ぐらいかけて舐めるようにそのラピスを品定めして、いくつか分の代金を友人に支払って持ち帰り、その後にアフガン人たちがその代金を受け取りに来た。彼らが帰った後に、「もしかしてあのお金で武器を買うのかな?」と聞いてみると、友人は「バレ」(イエス)と答えた。

何も言えなかった。


<後日談>
このシリアのCD屋さんから仕入れたCDが売れて、お客さんから「今はいつ入荷するか?」とのお問い合わせがあったので、その後どうなったかという心配もあったので、試しに発注するこにしました。いつものように商品を選んで、決済のところに行こうとすると、どうしても繋がらない。5度ほどトライしたが、やっぱりダメで、諦めてしまった。
こんなことからも、シリアがいかに大変なことになっているか想像してしまいます。
ほんの少しだけの関係で、話したこともなく、顔も知りませんが、関係者の皆さんが無地でいてくれることを祈るばかりです。
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インドの話 2

次にボンベイに行った時は、1歳2ヶ月の息子も一緒でした。またそのビーチのホテルに泊って、毎朝子どもを連れてセンターまで“通勤”するのは大変なので、センターのホテルに泊まった方が良いと思っていたところ、知人が、「水が出ないけど、安くてロケーションは非常に良い」というホテルを教えてくれたので、そこに決めました。

タータ財閥の創始者が世界に負けないホテルを作ろうと贅を尽くして作った世界的にも有名で、何年か前にイスラム教徒に一部爆破されたといわれる(今も真相は闇の中ですが、、、)タージマハルホテルの近くで、海に面した古いホテルでした。エレベーターの扉が手動式で、いちいち2枚も扉を閉めないと動かなかった。これも古き良き時代を感じられて、風情があって楽しかったし、ベッドに寝っ転がって行き交う船を眺められたりして、景色も良かった。

ただ、聞いていたことではあったが、水が出ない。毎朝、水のタンクを積んだ車が来て、ホテルに大量の水を供給する。おっさんがその水を大きなバケツに入れて、運んで来てくれ、バス兼トイレにある大きなポリバケツに入れてくれる。これを洗面、水浴び、トイレに使うのだ。最初はどうなるかと思ったが、どっちにしろ、生水は飲まないのだから水道は出なくても、慣れてくると意外に不便を感じなくなった。当然お湯などは無く、頼むと持ってきてくれたが、暑かったので、シャワーも水で十分だったし。働いていた人たちはみんな親切で、滞在は快適でした。

夜になると、ホテルの前の道路の歩道に大道芸人が来て、歌や踊りを披露すると、上に泊っていたアラブ人たちの部屋から、衣料品やお金が飛んできたりもした。最初は良く分らなくて観ていたら、こちらに気が付いた芸人の子供がこちらに向かって「何かよこせ」というしぐさを見せたので、何もあげないで、電気を消してカーテン越しに観るようにした。ケチですな。
ムンバイは、海を隔てたアラブからたくさんの人たちが旅行というか、休養を取りに来ていたようです。

これは30年以上前で、これ以来このホテルには行っていませんが、こういう水道の出ないホテルはもう絶対ないだろうな。

2回目だったし、子どももいたので、仕事はなるべく早く切り上げて、余った時間を観光にあてたり、インドの人も子ども好きなので、家によんでくれて、言葉が通じない子供同士で遊んだりしている間に仕事の話をしました。大家族なので、子どもの扱い方は慣れているし、一人増えたぐらいでは何でもない感じでした。
タイもそうですが(日本も昔もそうでした)、仕事をしているところに子供がいてもあまり気にしません。

昔、近くに住んでいたアメリカ人と友達になり、我が家によく遊びに来ました。しかし、ある時、「私が来ている時は大人の時間なのだから、子供を近くに寄らせないでくれ」と言われ、「これは日本の方式で、日本にいるのだから、日本式に従ってくれ」と言い返したら、来なくなった。文化の違いというか、許容量の違いかもしれません。

インドの話

こんなブログでも、読んでくれる人がいて、先日お客さんから、「ブログ読んでいます。タイのところが面白かったです」と言われました。現地で書いたりしたものだから臨場感もあったかもしれません。

またタイのことを思い出しながら書こうかとも思ったのですが、先週末に「インドのトークイベント」に参加したので、最近はタイ担当になったので、行っていないですが、昔よく行ったインドのこといろいろ思い出してしまったので、インドのことを書かせてもらいます。

もう30年以上前ですが、ボンベイ(今はムンバイという名に代わり、通りの名もイギリス名から、インド名に戻りました)にカミサンと初めて行った時。その頃は今の様にネットで予約などは出来ない時代だったので、現地に行ってから飛行場などの旅行案内所でホテルを決めるような旅行の仕方をしていました。もちろん、そこで探せる一番安いホテルですが、、、。
「そこが嫌だったら、ブラブラしながら、近くのもっと良いホテルを探せばよいや」ぐらいの感覚でした。
インド商工会議所で紹介してもらった2つの業者と会って、商品を注文する予定でしたが、ボンベイのことは何も知らず、その時は、「、、、、ビーチ」という言葉につられて(安かったせいもあるが)ホテルを決めた。ホテルに到着して地図を貰い見てみると、街の中心から結構離れているが、電車で中心まで行けた。
翌朝、電車で中心まで行こうと駅に行ったが、切符を買う場所が見つからなかった。探しているうちに電車が来たので、「中で買えばいいや」と思い、その電車に乗り込んで終点まで行ったが、車掌は来なかった。降りたところでもお金を払うところを探したが、それほど積極的ではなかったことは認めますが、人が多いこともあり、見つけられなかった。30年以上も前だから、もう時効でしょう。
タクシーに住所を示して、1つめの業者に行ってみると、事務所は閉まっていた。気が付いたら日曜日で、「今日行く」とは連絡していなかったこちらが悪い。来たこと、泊っているホテルのメモを書いて中に入れて、諦めることにした。もうひとつの業者も多分休みだろうから、今日は「休み」ということに決め、ホテルで休むことにした。実は、朝駅まで歩きはじめたら、隣のホテルにプールがあり、宿泊客ではなくてもお金を払えば泳がせてくれると聞いていたので、プールサイドで優雅な午後を過ごそうと思ったのです。
もちろん帰りは、駅でその辺にいる人に切符売り場を聞いて、ちゃんとお金を払いました。

帰りに水着を買い、プールに行ってみました。いたのは、インド人と多分アラブ人(あまり見分けがつかない)で、女性はほとんどいませんでした。カミサンが普通に頭から飛び込んでクロールなどで泳ぐと、ビックリした顔で、「水泳の選手か?」と聞かれたりしました。「日本は海に囲まれているので、日本人はみんな泳げるのだ」とうそぶいたりもしました。まるで子供みたいに足から飛び込んでいた人たちにとっては、衝撃的だったかもしれません。

つかの間の休みをしっかり楽しんだのですが、その晩がきつかった。2人の両親とも、東北出身で、肌が白く、日焼けに弱い体質だったので、肩、腿などに火脹れができてしまい。「痛いよ」と言いながら、必死に冷やしました。

教訓。「インドの太陽は、日本人にはきつかった」

その時の思い出が、今も僕の太ももにシミとなって残っています。

渋谷のホテル街を徘徊してしまった

知人のナマステボリウッドの編集兼発行人から、「今度インドのイベントで、70年代のインドと映画についてのトークショーをするので、一緒に話してください」と誘われた。店を閉めてからでも間に合うし、久し振りに渋谷に行くのも悪くないと思い、参加させてもらうことにしました。初めての場所だったので、いそいそと地図を調べ、曲がるべき地点を確認して、店名、住所、電話番号などをプリントアウトしたのですが、そのメモを忘れたことを行きの電車の中で気が付いた。
「地図が頭に入っているから大丈夫だろう。少し探すのも面白い」と思ったのですが、それが大間違い。後で地図を調べたら、「ここを曲がる」というところを反対に曲がってしまったのが最大の原因で、うろうろホテル街を彷徨ってしまった。「このカップルは今出てきたところ。こっちは探しているな」と想像したりして、それなりには面白かったが、、。
とにかく、店名もわすれてしまったし、住所も知らないので、人に聞くことも出来なかった。仕方がないので、家に電話して、案内に載せたネットから必要事項を調べてもらい、通行人ではない人を探しては、手あたりに次第聞いてみたが、皆さんよく知らないようだった。そのうちに、「この先に交番があるよ」と教えてくれた人がいた。「やった。これで分かる」と思い、行って聞くと、「そこは分かりにくいんだよね。あそこです」とのこと。そこに行ってみると無い。反対側をみると八百屋さんがあったので、また聞いてみた。「あのビルだと思う」と言われ、そのビルに行ったのだが、やっぱりなかった。

時計をみると約束の時間が迫っていた。もう最後の手段で、一番やりたくなかったことをしてしまうしかないと思った。そして、ふと見るとさっきの交番があった。交番の前に行き、「交番で聞いても分からなくて、、」と、中まで聞こえるような声でその店に電話して、なんとか行きつけました。すぐ近くでしたが、そこだけ行かなかった場所でした。

後で聞くと、二人のトークはなんとか好評の様でしたが、この交番のことを話し忘れたというかチャンスがなかったので、ここに書かせてもらうことにしました。

以下のような話を考えていました。

「インドで道を聞くと、嘘を教える」ということを良く聞きます。「一度でも植民地になった国民は『知らない』と答えると、相手につけ込まれるということを学んでしまったので、その言葉を言わなくなった」と、何かの本で読んだことがあります。あの交番の人も、インド人?
そういえば、冤罪で最近釈放になったネパールの人の事件も渋谷だった。

ベリーダンス

初めてベリーダンスを観たのは、40年ほど前にイスタンブールで駐車場に止めた車に寝泊まりしていた時に、駐車場の管理人のオヤジに、「明日は共産党員狩りのために戒厳令が敷かれるので、外に出られないぞ」と教えてもらった。トイレにも行けなくなってしまっては困るので、やむなく近くのホテルに避難しました。たいして高いホテルではなかったのですが、食事のためにレストランに行ったら、ベリーダンスをやっていたので、観てしまったのです。「世の中にこういう踊りもあるものだ」と、若かった僕には非常に刺激的でした。
当日窓から外を眺めていたら、戦車なども出動していて、かなり大規模にやっていました。「車の中で寝ていたらどうなったんだろう?」と思わざるを得ませんでした。

ベリーダンスと聞くと、トルコ、エジプト、中東あたりで女性によって踊られるセクシーな踊りを想像すると思います。確かにトルコでの始まりはロマ(ジプシー)の女性が小金を集めのために街外れで踊り、やがて宮廷でも踊られるようになり、やがて市内のキャバレーのようなところで踊るようになって大衆化していったことから考えると、男性の歓心をかうための踊りだったと思います。そんなことから、基本的には女性の踊りなのかもしれませんが、男性のダンサー、先生がいることはあまり知られていません。イランのベリーダンスのレッスンヴィデオで、胸毛丸出しで女性のように踊るベリーダンスの先生を初めて観た時はギョッとしましたが、ドイツにも高名な男性ベリーダンサーがいますし、日本でも男性ダンサーだけの発表会が行われたりしています。当然、インド古典舞踊でも男性のグル(師匠)がたくさんいます。
このように踊りのジャンルとして中東で確立されたベリーダンスですが、今世界にベリ―ダンスを発信しているのは、アメリカになりました。さすがアメリカは世界に影響を与える国です。そして、アメリカのベリーダンスは、「ロマの出身地はどこだ?、インド、パキスタン、アフガニスタンあたりの遊牧民(クチだ)」ということになり、インドの刺繍の衣装を着た「トライバルベリーダンス」をいうものをはじめ、それをフュージョン系の音楽で踊る「トライバルヒュージョン」になり、ポリネシアと一緒になり、”Berineshian”が生まれ、インドの”Bollywood”につなげ、“Bellywood”というのまで踊り出しました。この先はどうなるのか?興味はあるけど、実は、僕としては、本来のものからあまり外れて欲しくないと思っています。

トルコ、エジプト、レバノンなどのベリーダンスと、アメリカのそれをDVDで見比べてみると、ショービジネスが発達しているアメリカの方が、「魅せ方」を知っている分、魅力を感じさせます。テクニックはエジプトのダンサーの方が上でも、なぜか「ダサい」と感じてしまいます。イスラム圏では、このように少しセクシーな踊りを観るチャンスが少ないので、現地ではそれでも十分受けるのかもかもしれません。それとも、エジプトではダンサーがお腹の素肌を見せないように薄い布、ネットで隠していることから考えると、あまり「魅せる」ことはご法度なのかもしれません。

「わたしはアメリカのベリーダンスは好きではない」と言って、エジプト、トルコに習いに行っているベリーダンスの先生やダンサーの人たちもいますが、今世界で一番有名なのは、アメリカの「スーパースターズ」というグループです。日本でも、インドでも中国でさえも公演をしています。そこに出演しているダンサーたちももちろん知名度が上がり、何人ものダンサーが何度も来日して、ワークショップをやり、ショーをしています。古参のダンサーは、自分でもグループを作り、今年は日本公演を果たしました。

この10年くらい前から、日本でも、「ウエストがくびれる」、「健康に良い」ということで、ベリーダンスを習う人が増えてきました。フィットネスよりは、無理な動きが少ないので、身体を壊すこともないようですが、インナーマッスルが鍛えられることは、ベリーダンサーのお腹を見ると分かります。腹筋がきっちり分かれているベリーダンサーもいます。
しかし、エジプト、レバノン、アメリカの第一線で活躍するダンサーが全然痩せないことを考えると、ダイエット効果はあまりならないような気がします。

フィットネスクラブ、カルチャークラブでも、先生を呼んできてレッスンを開講しています。立派に市民権を得たということになるのかもしれません。

15年以上前にトルコでヴィデオを見つけてきて、日本では見られないPALシステムのヴィデオを、日本用のNTSCシステムに換えて、店で売り始めた時には、誰からも見向きもされなかったことを考えると、ウソのようです。

あのサンバの国・ブラジルの富裕層にも浸透し始めたようで、「サンバを踊るのは、一般庶民」だそうです。
プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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