人質事件

私の大好きな作家・写真家・画家の藤原新也さんは、「海外にいる日本人にはカーストがある。第1は大使館員などの政府関係者。第2は企業などの現地駐在員。第3はパック旅行中の旅行者。そしてアウト・オブ・カーストが、どこの馬の骨とも知れない単独旅行者だ」と書いています。彼も私も海外ではアウト・オブ・カーストということになります。
話はそれますが、以前アジアの国で正月を迎えた時があり、新年パーティーについて問い合わせたことがありました。お答えは、「商社の方まではご招待しますが、旅行者の方は、、、、」と、断られました。前年はロンドンにいて、一応留学生(3か月のみけど)だったので、パーティーに出席出来て、大使ともお話しができました。

カースト内の在外商社員などが拉致などされようならば大事件となります。しかし、今回の2人のアウト・オブ・カーストが拉致、監禁されてもたいした事件ではないので、マスコミの報道もあまりなかった。軍事会社を設立したという一人目の人については連れ去られた時に何度かどこかのテレビ報道で観たことがあったが、その後は何の音沙汰も無かった。犯人たちは、なんか得体の知れない日本人が来たのでとりあえず捕まえておけば、何かの時に役に立つかもしれないと思ったのかもしれません。そして、その人を探しに行ったという(某マスコミの仕事依頼という説もあり)2人目のジャーナリストが拉致されてしまった。福島の記事を書き続けている知人によれば、福島の原発事故の時でも、マスコミの記者たちはほとんど危険地帯には行かずにフリーのジャーナリストたちからの情報を集めていたそうです。

政府は最初に拉致された事件から極秘調査としていたと言ってはいるが、沈黙していた。2人目のジャーナリストの親族に身代金要求が来ていることを知ってからも公にせず、あの理由なき解散・総選挙をやった。本来ならば日本人が拉致されて、身代金要求が来たことは一国としては大事件で、選挙なんてやっているどころではなかった筈ではないだろうか?
そして、首相がアラブを歴訪し、「イスラム国と戦う国々に援助金を出す」(後で「難民救済のためだ」と言い直しているが)と演説したら、ユーチューブに犯人たちからの身代金要求と殺人予告が載った。
そこで全てのことが表沙汰になった。そして、次に犯人たちの憎むべきユダヤの国の旗の前で、「難民救済のための金だ。テロには屈しない」と言ってしまったので、一人目の人が殺されて(たぶん)しまった。身代金を拒否して、生け贄を差し出して、犯人に1人を殺させて、「テロには屈しない」として、以前に人質を殺された2つの大国の同盟国に認められたかもしれません。と同時に、今まで日本人を好いていてくれたアラブの人たちからは、「あれらの国と同じだ」と思われてしまったかも?なんと言ってもアラブの国々が現在グチャグチャ状態なのは、西欧諸国(特にイギリス)がアラビア半島からオスマントルコを追い出して、そこに住む人たちのことは無視して、勝手に国境線を引いた(アフリカも同じ)ことが最大の原因だと思います。そこにヨーロッパの住むところを追い出されてしまったユダヤの人たちがお金をかざして割り込んでも来て、国を作ってしまったことも大きいと思います。

そもそも2つの拉致事件を知っていた政府関係者はこんなに簡単な事の成り行きを事前に想像できなったのか?それともそんなことは先刻承知で、今回の演説をしたのか?もし、前者ならば、国際関係を全然理解できていないどうしようもない政府だし、後者ならば、国民のことなどまるで考えていないもっとどうしようのない政府と言えます。「国は国民を守る」なんて言葉はどこにあるのだろうか?今後この政府が、「こういう事件が起きたら、自衛隊を海外派遣できるようにするべきだ」と言い出すことにでもなったら、後者を疑わないといけないかもしれません。

犯人たちは今日(1月29日)最後の要求の様に、日本のジャーナリストに「収監されている死刑囚をトルコ国境に連れてきて釈放しろ。彼女と交換に自分を釈放する」とネットで言わせ、ヨルダン政府に迫った。ヨルダン政府は、犯人たちの前回の釈放要求から、今犯人たちに捕まっている自国のパイロット(生死は不明)と交換ならば釈放するとしているが、犯人たちはそれには一切答えていない。ヨルダンの人たちが他国民よりは自国民をと考える気持ちは当然で、他国民がそれを責めることは出来ないでしょう。

同盟国からは非難されるだろうが、裏でお金を渡しても2人一緒に解放されてくれることを切に願っています。
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プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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