ラヴィ・シャンカール

一昔前、Pt.Nikhil Banerjee(1986年没)とUstad Vilayat Khan(2004年没)と共に「シタール三大巨匠」と呼ばれていたラヴィ・シャンカールが12月10日に亡くなりました。これで3人ともいなくなってしまいました。インド音楽界にとって、相当のダメージだと思います。
インド音楽を少し知っている人は、「インド音楽? 知ってる。シタールでしょ。ラヴィ・シャンカール」と答えます。それだけ世界中で有名でした。ウッドストックコンサートにザキル・フセインの親父のアララカと一緒に出演したり、ビートルズのジョ-ジ・ハリスンにシタールを教えたりしたことでも有名です。

彼がアララカと共に40年近く前に来日した時に、日本の古典楽器、琴、三味線、尺八などとのジャガルバンディー(セッション)のCDを聴きながらこれを書いていますが、意外にあい、日本の楽器のバックにタブラのリズムが入るととても新鮮で、もっと聴きたくなります。

最初はダンサーとしてヨーロッパやインドで踊っていましたが、やがてシタール奏者として再デビューして、オールインディアラジオの音楽ディレクターなどを経て、ヨーロッパ、アメリカに演奏旅行に行くようになり、現地でシタールを教えたり、西洋の音楽家と共演したりすることで、世界的に有名になりました。

最初の娘はアメリカ人との子供で、あのNorah Jones子供は二人で、異母兄弟が今はシタールプレーヤーとしてデビューしているAnoushka Shankarです。
古いヴィデオで、海の見える自宅で彼がAnoushkaにシタールを教えているシーンを観たことがありますが、つまらなそうに習っていました。

三大巨匠ですが、日本でシタールを演奏している人たちは、圧倒的にPt.Nikhil Banerjeeを支持します。この人は、学究肌というか、シタールを追求した演奏をするので、そうなるのは当然かもしれません。
私としては、Ustad Vilayat Khanが一番好きです。DVDを観ていて感じたのですが、演奏中に音に囲まれて嬉しく仕方がないというような実に良い顔をして、歌い出したりしていました。
Ravi Shankarの演奏も素晴らしいと思います。しかし、インド音楽を西洋人に理解してもらおうとして、五線譜にメロディーを書き、「五線譜には書けない音がインド音楽の良さ」ということで、正統派のインド音楽者からは異端視されてしまいました。でも、彼の果たした功績はとても立派なものだと思います。もし彼がいなかったら、インド音楽が世界に知られるのには、もっと時間がかかったと思います。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR