トルコの反政府運動

マスコミでは「トルコ暴動」と書きたてているが、市民の正当な要求なので、「反政府運動」と呼びたいと思います。

報道を観たり読んだりしていると、市民の憩いの場所であるイスタンブールの中央にある公園をショッピングセンターにするという政府の決定に反対する市民のデモが始まりだそうです。そして議会で圧倒的な数を誇る与党がアルコール販売の規制が議会を通過させたりなど、イスラム色を強める政策に市民の政府に対する日頃の不満から全国的に広がって行ったとありました。

今の政権は経済発展を遂げたし、オリンピックを招聘するぐらいだから、平和で安定していると思っていたのですが、とても残念です。

イスタンブールは何度か行ったことがある大好きな街なので、大体の場所は分かります。どこの公園だろうと思っていろいろ調べたら、なんとタクシム広場のことでした。一応新市街にあることになっていますが、広大な新しい街が背後に建設されたため、感覚的には庶民ための旧市街との中間とも言える場所にあるこの広場はかなり広く、バス停が並んでいたり、レストランがあったりと雑然とはしていますが、確かに歩き疲れた人たちの憩いの場所のようです。当然地下鉄駅もあります。
行政側としては、ショッピングセンターを立てるのには最高の立地条件だと思っても不思議はないと思います。でも、市民にとっては大切なものを奪われる気がするのも分かります。

ここからガラタ橋に向かって海に降りる路を走る市街電車ともう少し先で海側に降りる地中のケーブーカーは風情があります。その道のわき道を入ると飲み屋街があり、ある時その中の一軒でビールを飲みながら夕食を取っていたら、流しの楽隊がやって来て、リクエストにこたえたりしていました。もちろん周囲のお客さんたちは楽しそうに手拍子をしたり、一緒に歌ったり大騒ぎでした。

トルコはイスラム国ですが、「これがイスラムの国?」と思うくらいに自由度が高い。
地方に行くと頭をスカーフで隠した中年女性を見かけますが、イスタンブールなどの都会ではほとんど見かけません。イスラム教徒は禁酒、禁煙ですが、タバコは吸うし、ラキー(水を足すと白濁するので、別名ライオンミルクと呼ばれている)という強い酒をグイグイ飲んでいます。これは美味いけど、効きます。もちろん旨いビールもあります。
以前パキスタンのホテルでビールを注文したら、パスポートのコピーをとったりして、なかなか飲めませんでした。
酒は市民の楽しみの1つなのにそれを規制されたら、怒っても当然かもしれませんし、自由を謳歌してきた人たちが、イスラム教の規律に従うのは難しいと思います。

トルコの人たちは旅行者に絨毯を売り付けて金をふんだくってやろうして近づいてくる輩以外(特に庶民)は良い人が多く、知らない人に何回も酒や肴をおごってもらったことがあります。飲み屋で、一緒に「ウシダラグジェリケ、、、」(年配者しか知らないと思いますが)を歌ったこともあります。一度などは、場末のナイトクラブの様な所でカミサンと2人で飲んでいたら、知らないおじさんにベリーダンサーの胸にお金を入れて来いとお金を渡されたこともあります。もちろん行きました。
ただ、女性だとバスや電車の中で、「アッ触った」というぐらいの痴漢をされることが多いようです。ご注意を。

40年ほど前に行った時に、このタクシム広場でのデモに遭遇しました。老若男女そして赤ちゃんまでもが参加していました。この少し前の日本での学生運動のデモを見慣れていたせいか、静かで微笑ましいデモで感動すら覚えました。
今回だって、最初はこうだったのに、政府の対応の悪さで「暴動」と呼ばれるような状態にエスカレートをしたのかもしれません。

こんな愛すべき人たちが不幸になるのは、非常に悲しいことです。
なんとか穏便に解決して欲しいと強く願います。
それには政府が譲歩するしかないのかも?
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プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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