インド旅行の本

タイトル:インドなんて二度と行くか! ボケ!! 著者:さくら 剛 アウファポリス文庫 定価:640円+税(ネットでもっと安く買いました) 発売:星雲社

軽井沢店の店番をしているカミサンから息子に、「ネットを見ていたら、インドのことが書いてあって、安かったので買ってしまった。マンガだと思って読んでみて」という言葉と一緒に送られてきたのがこの本。
息子は全然読む気が起こらなかったらしく、「こんな本が来たけど、読む?」と言ってこちらに投げてきました。ヒマな時にパラパラ読み始めると、インドの景色などの描写はほとんどなく、騙そうと自分によって来たインドの人たちとのやり取りがほとんどという内容。読み進むうちに、「この著者はインドに行っていないのでないか」という疑問がわいてきた。かの「地球の歩き方」の中の、「僕・わたしはこうやってインド人に騙されました」という記事(?)を読んだだけで、インドには行かないで、そこに書いてることを大げさにして自分が経験したようにこの本を書いたのかもしれないと。想像力をはたらかせれば、いくらでも書ける内容だからです。
最近は旅行案内書などを読んでいないので良く分かりませんが、いろいろなこの手の体験談が書かれていそうな気がします。この著者のユーモアのセンスは悪くないし、騙そうとするインドの人たちとのやりとりを読んでいると、中学程度の英語(自分で書いている)では出来ない会話があるし、ましてヒンディー語は出来る筈は無いと思うので、この著者は想像力はありそうなので、余計そう思えました。でも、この著者は何が言いたかったのだろうか?「インド人の騙しのテクニックは凄いので気を付けてください」でもなさそう。「僕はこうしてインド人の騙しのテクニックに勝った」かな?それとも「楽しんだ」かな?

確かに、僕も寄って来たインドの人たちと同じようなやりとりを何度かしたことがあります。自分のできる限りの語学力と、どうやって言いくるめようと頭を使い、結構楽しいものです。
一度オートリクシャの運ちゃんと料金のことでもめたら、周りに人だかりができていろいろ言ってきた。観客の1人が、「2人の言う値段の中間でどうだ?」と言ってきたので、「お前だったら、こいつの言う値段を払うか?」と聞くと、答えは「No.」だった。運ちゃんが「ポリスのところに行こう」と言うので、「よし、行こう」と答えても運ちゃんは行かなかった。自分に分が無いのが解っていたと思う。同じような会話を何度か繰り返しているうちに、インドに留学しているという黒人がこっちの味方について、運ちゃんにがたがた文句を言い始めた。あまり激しいので、彼が心配になってきて、彼をなだめて中間の金額(約30円)を払ってその場を収めた。彼は被差別観を感じていたようです。自分たちが差別されたことの裏返しだと思いますが、インドの人たちは自分たちよりも色の黒い人たちを自分たちよりも低いと考えたがる傾向があるようです。

そして、どこかに「実はインドには行っていなのです」と書いていないかと、それだけを期待しながら読み進んでいるうちに終わってしまいました。残念ながら、それはありませんでした。やっぱり行ったのかもしれない。2年後にもう一度行ったとも書いています。

空港などでよく耳にする、インド帰りの若い人たちに会話に「インドで騙されまくった」という言葉が良く出てきます。それを聞くと、「それほど深くつきあって無いだろ。近くに寄られたら逃げていたんだろ?」と、いつも心の中で毒づいています。

大体有名観光地だけにサッと行ったら、そこに巣食っている外人相手に一儲けしようと考えている輩にしか会わない可能性が多いと思います。すぐ帰ってしまう外人だから、後腐れも無いし、現地の事情が良く分かっていないから最適なカモという訳です。「No」のいえない日本人ならばなおさらです。少し長くその場所に留まって、その手の輩と何度か顔を合わせていると、意外に打ち解けてきたりもします。
街にたむろする両替屋と何度か両替してから、「これからネパールに行って1週間後に帰るけど、酒やたばこの注文は無いか?」と注文をとって、その儲けで土産を買ったこともあります。
うちのカミサンは、店の前で騒いでお金を稼いでいるヒジュラーの1団と会い、「金をくれー」と言われて、「私は足が痛いんだ。あたしに金をくれ」と言ったら、笑って去って行き、何度か会って挨拶を交わすうちに、「今日は足の調子はどうだい」と言って摩ってくれようするようになったそうです。
相手との関係の妙を味わうのもインド旅行の楽しみの一つとも言えます。

とここまで書いて、インドの人たちだって、自分たちの国にこの手の輩がいることは十分知っていて、憂慮しています。この本をインドの友人たちに読んで聞かせたら、どんな顔をするだろうと想像してみました。その時に何人かの友人の顔を久し振りに思い出させてもらいました。それだけでも感謝するべきだろうか?
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プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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