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またまた本の話

カレーの本

「カレー学入門」河出文庫 辛島 昇・貴子著 1998年6月25日 初版発行

先日の夜(と言ってもかなり前)、NHKの爆笑問題の番組に辛島さんが出られてカレーの話をしました。それを観て、家に彼のカレーの本があったことを思い出し、再読してみました。さすがインド文化研究の大家が書くと、カレーを題材にして、これだけのインド文化(以下にしてカレーがインドに根付いていったか)と庶民の生活(おもに奥様の貴子さんが書かれている)を紹介できるのだと感心してしまいました。
そして最後に、日本には「洋食」として入ってきたカレーが、いかに庶民に浸透し、定着していったかの物語もとても面白かったです。(他の本で読んだこととの多少の差異はありましたが)

この本には、カレー作りのレシピはあまり書かれていません。それは他の本で読んでもらうとして、「食と文化」(特にインド)の興味がある方には、絶対お勧めです。

一度面白がって、インドの友人に梅干を食べさせたことがあります。彼は、一噛みして、「ソルティ(しょっぱい)」と言ってすぐに吐き出してしまいました。普通、日本人は「酸っぱい」と言いますが、冷静に味わってみると確かに、「すっぱい」よりも「しょっぱい」です。

実は、インドのカレーも「辛い」ではなく、「スパイシー」なのです。日本人は慣れていないので、「辛い」のだと思います。デリーで泊めてもらったターバンを蒔いたスィク(シク)の人の家のスパイス棚には、チリー(唐辛子)はありませんでした。そして、「チリーは、貧乏人が米をたくさん食べるために、辛くするために使うんだ」とも言っていました。

昔、ロンドンのコーヒーショップの厨房で皿洗いの仕事(機械が洗ってくれたので、皿やカップを機械へ出し入れしただけ)をしていた時に、掃除ぐらいはするが、あとは何もしない、なんだか訳のわからないおっさんが2人いました。もしかしたら、用心棒のような存在だったのかもしれません。
彼等は、毎日来るとすぐにジャガイモと玉ねぎの皮をむいて、人参をザクザク切って、肉の塊と一緒に水の入った大きな鍋にぶっこみ、僕に、「水が無くなったら、足しくれ」と言って厨房から出て、いつも廊下でウロウロしていて、腹が減るとそれを食べていました。塩と胡椒を加えたのは知っていますが、あとは何を足したのかは、分かりません。とにかく、「毎日同じものを食べてよく飽きないな」と感心するともに呆れていました。「これだから、イギリス人は保守的なんだよ」とも思っていました。
でも、これにカレー粉を足したら、日本のカレーになります。「日本に最初にカレーを伝えたのは、イギリス船に働いていたコックだ」と、違う本で読んだ時に、カレーに入れる具の謎が解けたような気がしました。

それから、その後にロンドンのイタリヤレストランで皿洗い兼下働きをしていた時に、週に一度くらい特別料理として「カレー」がありました。まさにこの作り方でした。しかし、コメの炊き方が、日本とまるで違いました。「メイク ライス」と言われると、次のようにやりました。
1. まず、大量のお湯を沸かす。2. 沸騰したら、塩を少々入れ、2つ切にしたレモンを2個入れる。3. 米を入れて、グツグツ煮て、柔らかくなったら、ザルにあけて水を切る。
スパゲッティと同じやり方です。これは粘り気が全然なかったので、チャーハンには最適で、ご飯を茹でた時は、いつもその辺にある材料を適当に貰って、自分でチャーハンを作って食べていました。「中国人は、もっと強い火を使うんだ」と、イギリス人コックたちに教えながら。

この本を読んでいたら、南インドではこの方法で、ご飯を炊いていると書いてあったので、この方法が、正式なカレー用ご飯なのだと知りました。

カレー関係では、頑張っている友人が2人います。
一人は、レシピ本を書いたり、日本のカレー事情について積極的にブログを書いている、カレーの伝道師・渡辺玲さんで、彼のカレーに対する蘊蓄は、読むに値します。彼のブログはこちらから覗けます。http://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/63556158.html#63556170

それからもう一人は、昔吉祥寺で、その後仙台に行き、今は山形でカレー屋・ジャイをやっている由利三さん。ブログを読むと、そこらのインド人経営のレストランの様に日本人舌に合うような味にしない本格的すぎる味のせいか、お客さんがあまり来ないようです。お近くにお住まいのみなさん味見してやってください。見かけは怖いですが、良い人です。その昔、まだインド人経営のレストランは東京にほとんどない頃、11PMという番組で、「東京で一番美味しいカレー」として取り上げられたりもしていました。
彼も、「カレーには日本の米は合わない」と、言っています。
http://samidare.jp/jay/note?p=profile
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プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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