バンコク便り 1
夜にホテルに着き、外に出てみると、春を抜かしたので、特に感じるのかもしれないけど、暑さがキツク、頭がボーとしてしまった。そこで決めたのが、「明日第一にやることは、髪を切る」だった。
翌朝、朝食後に前夜チェックしておいた近くの床屋に行った。一時も早く髪を切りたかったのだ。
おばさんに、辞書で調べた「短い」という単語を言い、指で示したのですが、あまり通じないようでした。こちらもたいしてイメージがあるわけ無いので、わかる筈はないかもしれないと反省して、サンプル写真が載っている本を持ってきてもらいました。
そこに短髪の写真を見つけて、「これ」と、指で示した。このとき、メガネを外していたので、乱視、遠視(老眼)で、最近なぜか出てきた近視状態だったのだ。それだけ焦っていたのかもしれない。
おばさんは、「ウン」と頷いて、「OK?」と言って、電気バリカンを見せた。
「後ろぐらいは良いや」と思って目をつぶった。するとそのうち、横に回ってきた。「横も下の方だけなら良いや」と思っているうちに、「結構上まで上がってきたかな? ウン?」と思った瞬間、バリカンが頭の上に行ってしまった。
驚いて目を開けると、前髪半分が下に落ちる瞬間だった。ここでなにを言っても仕方ないので、あとは終わるのを絶えて待つだけだった。
終わった後にメガネをかけてもう一度その写真を見ると、確かに坊主の写真だった。
心で泣きながら、笑顔で「ありがとう」と言って、お金を払って床屋を後にしたのでした。
洗髪がとにかく楽。シャンプーもほとんどいらないし、ドライヤー(普段も使わないが)も必要なし!
良いことずくめです。
皆さんも坊主にしましょう。