「チェイス」(Dhoom 3)

先日の「東京国際映画祭」で、生・アーミル・カーンと彼が主演した映画・「チェイス」(Dhoom 3)をご覧になりましたか?お客さまで生・アーミル・カーンを観て、「やっぱりオーラが凄い」と感激している方もいらっしゃいました。

さて、この映画の原題に「3」がついているということは「1」と「2」があるということです。(最初のものはシリーズ化する予定が無かったようで、タイトルに「1」は付いていません)
最初のものが大ヒットしてので「2」を作り、それも大ヒットだったので、「3」を作ったということのようです。
この映画も大ヒットしたので、「4」もできるかもしれません。作を重ねるごとに犯人役の俳優がグレードアップしています。今回はアーミル・カーンでした。「4」が出来たら、犯人役はやっぱりあの俳優かな?と想像してしまいます。

今回は彼が主演らしく、重厚でとても良い作品だと思います。さらにサルティンバンコ風のダンスシーンもまさにボリウッドです。

しかし、彼のファンの方には内緒ですが、お客様の中には、「1」と「2」の方がボリウッド映画らしくハチャメチャで面白いという方がいらっしゃいます。

なお「チェイス」(Dhoom 3)の日本語字幕付きDVDは近いうちに発売されますが、日本語字幕版は本編がカットされていたり、特典映像は付いていません。当店で発売中のインド製は2枚組で、監督のコメント、メイキング映像、本編には未収録のカットシーン、プロモーションフィルムなどが収録されています。
もちろん今発売中の「1」も「2」も同様に2枚組です。
値段も安いし、これらの方が断然楽しめると思うのですが、今だに「日本語字幕がないと観ないんだよね」という人たちが結構います。
「それほどのインド映画ファンではないのだ」と言ってしまえばそれで終わりですが、
「もう少しやる気を出して欲しい」と言いたいです。

当店のお客様は、ご自分の好きな俳優さんのものはすべて揃えたいとか、解らない単語は止めて辞書を引いて意味を確かめるとか、「劇場で一度観て良かったから、うちでゆっくり観たいし、特典映像も楽しみ」と言って買ってくださいます。

日本ロケがあった時にはエキストラとして出演した方もいらっしゃいます。ご自分では、「カットされたかも」と言いながらも、撮影待ちの時にはインド側スタッフや同じ日本人ファンの方々といろいろ話せて楽しかったようです。

英語字幕付きのインド映画も観て欲しいです

最近はインド映画が日本で次々に公開されています。それとともに日本語字幕付きのDVDもドンドン発売されるようになりました。確かに日本人とっては日本語字幕付きの方が理解しやすいに決まっています。

しかし、それらは「売るために業者が選んだ」映画です。確かに良質の映画が日本に紹介されるようになり、関係者としては嬉しいことではありますが、みなさまに観てもらいたい映画はまだまだたくさんあります。

幸い、最近はナマステ・ボリウッドというボリウッド映画の紹介専門サイトもありますし、ネットをチェックしてみると、たくさんの方々の日本で公開されていないインド映画のかなり詳しいコメントを読むことができますし、あらすじも大体分かります。
当店もやみくもに仕入れているわけではなく、それらの記事やコメント参考にさせていただいています。

そして、英語字幕付きは英語の勉強には最適です。当店のお客様のお1人は、判らない単語が出てくると、一度止めて辞書を引くそうです。そして意味を理解したら次に進むそうです。だから時間がかかるそうですが、確実に英語の単語数が増えているし、そして2度目に観る時はかなり楽になり、3度目はもっと楽になるとおっしゃっています。

それにインド製は2枚組が多く、出演者や監督のコメント、削除されたシーン、撮影風景などがあったり、コミック付きなどもあり、2、3倍楽しめる仕掛けになっています。しかも値段は日本製よりも安いです。
日本製でも「My Name Is Khan」の様に値段が極端に下がったものもありますが、、、。

昨年の「Om Shanti Om」などは、日本語字幕付きが発売されているのに3枚組を買ってくれた人がかなりいました。

好きな俳優さんや監督さんの作品を追うのも良いでしょうし、どなたかが書いてくれたコメントで興味をもった映画を観るのも良いと思います。

なにしろ世界で一番映画が作られている国です。きっとお好きな映画が見つかります。
そしてついでにインドへの理解を深めて欲しいと思います。それが自分の住む日本の理解にもつながると思います。

当店で売っているDVDを買ってもらいたいタイという下心は否定しません。

「English Vinglish」

この映画が「マダム・イン・ニューヨーク」という邦題で、もちろん日本語字幕付きで劇場公開されました。
それを記念して、こちらは映画館に足を運ぶヒマが無いので、仕方なく売り物用のDVDを、「ごめんなさい」と思いながら、店番をしながら一人寂しく英語字幕で観ました。
実は、これが3度目です。観る度にだんだん深いところが見えてくる気がします。

公開が決まってからは、インド映画のDVDを買いに来てくださったお客様には、「この映画にはダンスシーンはないですが、主役のシュリデビのカンバック作で、彼女は綺麗だし、内容的にも良い映画ですよ」と散々宣伝しておきました。
先日公開されて好評だった「きっとうまくいく」やこのような良質なボリウッド映画が日本で公開され、評価されるようになると、「インド映画=歌と踊りのおバカ映画」という「ムトゥ」以来の誤ったインド映画観が払しょくされて、日本でのインド映画の地位が確立されていくかもしれません。
喜ばしいことです。

お客さんのなかにはもうご覧になった方もいて、評判は良いようで、宣伝した甲斐がありました。
お客さんのお一人は、「アメリカが舞台なので、インドっぽくないかと思った」そうですが、そこはインド映画、描いているのはきちんとインドです。チョイ役で特別出演のアミターブ・バッチャンなどは、外見は「アメリカ入国の目的は、アメリカを経済的に助けるためだ」と入国審査で告げてしまうようなカッコイイ洗練された国際人ですが、性格はインド人そのものですし、テーマは、「インドの家族についてですし、これからはインド女性も強く生きなければ」という内容です。

そういえば、最近の「Queen」という映画やマードリ-の最新作も女性の自立を扱った映画です。レイプ問題などいろいろ女性蔑視がいまだに根強くあるので、こういう映画がインド国内でヒットくれるのはインド女性にとって良いことだと思います。

それから「日本語字幕付き以外の映画は観ない」という方がいます。この映画を観てやる気と勇気を得て、当店で販売している英語字幕のボリウッド作品も観て欲しいと思います。日本で紹介されていない作品がまだまだたくさんあります。

インド映画を買ってくださるSRKファンのあるお客さんは、意味が解らない時は一度止めて辞書を引いて理解してからまた見始めるということしているそうです。英語の勉強にも最適だと思います。

ネットには、インド在住の日本人の方々などによるボリウッドを含めたインド映画の解説、批評がたくさん載っています。それらを参考にお好みの作品を探してもらうとありがたいです。

日本でのインド映画のこの先は、、、、、?

当店のネットショップでインド映画のDVDを売っていますが、以前仕入れたDVDが当店のオン・ライン・ショップにアップされていないことが気になっていました。ヒマをみては店で映画を観たり、それを買ったDVD屋で現在の値段を調べたり、ウキィペディアで調べたりしながら、書き込む文章を考えています。買った時には高かったものが今はかなり安くなっているものもあり、同時に値段の変更も余儀なくされました。

アップしていなかったものは当然古い映画(90年代ぐらい)なので、今第一線で活躍中の俳優たちが若いこと。「今はマッチョだけど、若い頃はあんなに痩せていたんだ」とか、「駆け出しの頃は、あんなにトッポイ役をやっていたんだ」とか、「やっぱり若い頃から踊りが上手い」などの新鮮な発見がありました。
その頃は、今ほど製作費が使えなかったのは当然として、外国というか在外のインド人をあまり意識していなかったせいか、今のような外国ロケはあまり無いし、ストーリーもかなりシンプルで解りやすい。

大体金持ちまたは貧乏な主人公が恋をして(それも何故かすぐに)、笑いがちりばめられ、それが三角関係になっていき、涙が流れ、スリリングなシーンがあり、その間に歌とダンスのシーンがいくつか入り、そして最後はハッピ-エンドという図式になっています。
これが この時期のインド映画の定番。もちろん、芸術系の映画はこの図式ではありませんが、一般の人たちが観るのは当然定番の方です。
あまり観たことがない人には理解が難しいかもしれませんが、この図式を使って、3時間あまりの映画に観客をいかに飽きさせないように作るかが監督の力量の見せどころだったのかも知れません。単純だからこそ、あの手この手と様々な手法で使って描きます。

それから、この当時はインドもまだ中間層の人たちがまだあまりいない頃で、テレビの無い家庭が圧倒的に多かった。一生懸命働いて稼いだお金を手に映画館に行き、主人公に感情移入して、主人公の住む豪華な家に住んだ気になり、綺麗な女性と恋をして、楽しく踊って、最後にハッピ-になるという映画を観ている時だけ日常の憂さを忘れられるのです。「これで良いのだ」という気はないですが、そういう背景が分からないで、インド映画を「あのお気楽な映画ね」と簡単に表現するなかれと言いたい。それから、芸術系、社会派の映画だってインドでは製作されていることもお忘れなく。日本でもたまに紹介されますが、残念ながら、ほとんどインドそのものや映画に関心が無い人には分からない場で小規模に上映されています。

日本だって、50年くらい前まで「鞍馬天狗」や「旗本退屈男」が出てくると、映画館内のあちこちから拍手が起こった時代がありました。

ただ、今年の日本で一般上映されたインド映画上映時の「マサラタイム」などというものはインドには無いです。(インドの人にも確認しました)
一部の人たちは、この映画のこの場面では拍手をするとか、口笛を吹くとかのマニュアルまであったとか。

アメリカでは、インドの人が配給会社を買取って積極的に上映されているそうですし、ドイツにもインド映画専門の買取り外車があるそうです。
今年の一般上映で、少しはインド映画に関心が高まってきた気がしますが、日本ではこれからどうなるのか、、、、。特に飽きるが早いこの日本で、、、、。

インド映画が日本で一般公開されています。(小規模ながら)

インド映画が日本で一般公開されています。(小規模ながら)

昨年の暮れから、かの「ムトゥ・踊るマハラジャ」のラジニ・カント主演の「Robot」に続き、Shah Ruk Khan主演の「Ra.One」が一般公開され、今年の春になり同じくShah Ruk Khan主演の「Om Shanti Om」、「Jab Tak Hai Jaan」、「Don 2」、Slaman Khan主演の   「Ek Tha Tiger」、そしてAamir Khan主演の「3 Idiots」がたて続きに普通の映画館で公開されました。
昨年の2作は、荒唐無稽の映画という感があり、インドの人たちが普通に観ている映画とは少し違っていたと思いますし、「ムトゥ」しか知らない日本人の観客には、「やっぱりインド映画は、、、」と思われてしまったかもしれませが、今年のものはそうではなく、インドで評判の良かった普通の映画でした。

僕が最初に日本でインド映画を観たのは、40年近く前の岩波ホールで公開された日本の小津安二郎監督に影響を受けたというサタジット・レイ監督の映画でした。しみじみとインドの貧困を描く地味な芸術性の高い映画で、一部の人たちには評価されましたが、全然ヒットはしませんでした。
知人のインド映画評論家が、自分で買ってきたインド映画を自宅で自主上映(?)をつづけていましたが、当然一般の人たちには全然知られない存在でした。
そして15年ほど前に、「ムトゥ・踊るマハラジャ」が一般公開され、かなりヒットしてインド映画ブームが一瞬花咲きました。しかし、日本の人たちには、「インド映画って、歌と踊りが入ったバカっぽくて陽気な映画だ」とい強烈な印象を与えたようです。
次の映画が公開されなかったためか、そのインド映画ブームはすぐしぼんでしまいました。その後は「なんとか映画祭」などでたまにインド映画を観ることはできても一般公開ではありませんでしたし、良質であっても地味な映画が多かったせいか、評判にはなりませんでした。

夢をもう一度と考えた人が、去年の暮の映画を公開することにしたようです。
当店でインド映画のDVDを扱っている関係で、観たいと思う映画があれば自分で輸入して、画質などのチェックとお客様に説明をするためという理由で売る前に観ることが可能だし、お客さんと一緒に観たりすることができるので、話題作や観たいものは大体観ています。インドと日本で同時公開などということはなく、日本で公開されるものは、すでにDVDが発売されているので、「公開される」という情報を得たら、DVDを輸入して「お客さんに説明するため」に先に観たりします。
あまりアクション物は好きではないので、今回の「Don 2」と「Ek Tha Tiger」は観る気がしませんでした。そして「3 Idiots」は、以前かなり小規模に公開された時に観たお客さんが「面白い」と言っていたので、「3馬鹿」というタイトルと音楽シーンを集めたDVDで挿入曲を観た時に本当にバカそうな感じだったので、ただの面白い映画だと思っていました。だから、日本で唯一のボリウッド情報誌であるナマステ・ボリウッドの編集長が「あの映画は良いですよ」と教えてくれるまで観る気がしませんでした。
何故か日本のテレビ映像システム(NTSC)とちがうPAL(インドなどはこのシステム)のDVDしか売っていない(パソコンだと視聴可能です)のですが、当店は商売上なんでも観ることがシステム(かなり古く、もうすぐ買い替えないといけない気がするが)を揃えているので、輸入して観てみました。かの編集長の教えてくれた通りに、笑いとペーソスと楽しいダンスシーンがたっぷり詰まった普通のインド映画でした。それもかなり質の良い。
「映画.COM」などを見ると、幸い従来のインド映画鑑賞者を飛び越えて初めてインド映画を観た様な一般の人たちにも評判が良く、放映の延長が決定したそうです。これで、「インド映画=歌と踊りのお気楽バカ映画」という一般の人たちの認識が変わってくれると期待しています。

これが続くかどうかは、次に一般公開される映画によるかもしれません。お客さんからの情報では、売り込みのためにかなりのインド映画関係者が今回のカンヌ映画祭に乗りこんでいたし、買い付けのために日本の映画関係者も行っていたそうなので、良質な映画を見つけてなるべく早く公開してくれることを願っています。
日本で公開されると日本語字幕付きのDVDが発売されるので、その映画そのもののDVDはあまり売れませんが、実はその映画のCDや主演の俳優の他の作品が売れたりして、こちらにも少しはおこぼれがあります。
プロフィール

はるばる屋 店主

Author:はるばる屋 店主
はじめまして はるばる屋店主です。

大学を卒業して、スイスに山を見に行き、安いというだけの理由で、陸路でアジア経由で日本に帰ってきました。
途中で垣間見た現地の人々の生活や習慣に非常に興味を持ち、

もっといろいろ知りたい

それにはもう一度行かねばならない

そうだアジアに関わる仕事をすれば良い

という三段論法と、

アジアの素晴らしさをもっと他の人にも伝えたい、それにはどうするか?

そうだ!現地に行って商品を買ってきて売る商売をすれば、自分はアジアに行けるし、彼らの文化・技・手のぬくもりを伝えられる。

などと考えて始めたこの商売。
気が付けば、もう30年以上も経ってしまいました。

アフガニスタンで何かあると、「あのおっさんは大丈夫だろうか?」、タイで爆破事件が起きると、「あの場所は、タイに行くと何回も利用する船着場」とか、何時もアジアのことを意識しています。
昨今、ベリーダンス、ヨガなどに人気が出てきました。でも、アメリカ経由の流行という感じもします。まっすぐアジアに興味を持って、好きになってくれる人たちが増えると嬉しいです。

はるばる屋のホームページは、http://www.harubaruya.com/ です。
ネットショップでのお買い物は、こちらからお願いいたします。
BBSでは、アジア関係の催し物の書き込みもご覧いただけます。

よろしくお願いいたします。

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